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産業廃棄物の適正処理に関する研修会

秋晴れが続き気持ちの良い毎日ですね。

こんな日は遠出して紅葉を見に行きたいなと思ってしまいます。

 

そんななか、先日私が産業廃棄物の適正処理に関する研修会に参加してきました。

内容は、

①東日本大震災における避難指示区域解除の歩み

②復興・再生に向けた放射性・除染廃棄物の処分と再生利用の取り組み

というものでした。

 

東京クリーンでは放射性・除染廃棄物は運搬できませんが、貴重なお話でしたのでご紹介したいと思います。

 

原発事故から早いもので12年が経過し、当初は避難指示区域は県土の約12%でしたが

今では県土の約2.2%まで回復しているとのことです。

 

除染作業・空間線量の測定・電気・ガス・水道・通信などのインフラ整備など、

多くの課題や苦難、大変な作業を乗り越えての避難指示解除になります。

 

その中で発生する放射性廃棄物、除染廃棄物は中間貯蔵施設にて30年保管され、

その後は県外にて最終処分される流れとなります。

中間貯蔵施設は大熊町双葉町に建設されており、線量が10万Bq/kgを超えるものが保管されているとのことです。

施設区域は約1600ha、なんと渋谷区とほぼ同じ面積なのだそうです。

 

そんな中間貯蔵施設に保管された除去土壌などの廃棄物を再生利用しようと取り組みが始まっています。

主な利用は除去土壌から再生資材を作り農地造成や道路造成の際に盛土として利用するというものです。

もちろん上には覆土というものを被せ、安全な線量であることを確認しながら利用します。

利用にあたり沈みや歪みが生じないか、今も日々研究中とのことです。

 

様々な問題や課題がありますが、

日々復興再生に向けて活動している方がいて、福島県が進化し続けていることを感じます。

このように支えてくれている方々がいて、何気ない毎日を安心して暮らしていけるのだなと思います。

会社も人も、世の中の変化に対応しながら活動し、進んでいかなければならないなと改めて感じた研修会でした。